

アジアンルック・リボーンベイビー
この子の名前はクミ。アジアンルックのリボーンドールは、オーストラリアでなかなかの人気である。クミの制作途中、久しぶりに「ぽぽちゃん」人形を見た。日本人好みの愛らしさに「お、ぽぽちゃん可愛い!」と思った。人間見るものに影響されるのかな?クミも若干ぽぽちゃん似のような。どうかな?


一日一生、一体一生
2015年、左卵巣摘出の手術を受けた。それ以来、再発防止のための治療と定期検査は生活の一部になった。6月のカレンダーに記された検査の日を見ると少し緊張するが、前年に比べると次までの検査の期間も長くなった。 退院先から帰宅した次の日の朝は忘れない。朝の陽ざしで目覚めることができるだけで幸せなんだと思った。コーヒーの香りがこれほど素晴らしいとは知らなかった。不思議なほど全てが新鮮で、使い慣れたマグカップを初めて手に取るかのように大切に握りしめた。 その朝、決めたことがある。それは、「一日一日を感謝の気持ちで生きること」そして「他の人の一日も尊重すること」。そのためにも、「その日その日、出会った人には心優しく接しよう」と誓った。 一日一生の気持ちと同じ、リボーンドールも一体一生の気持ちで制作している。「この子が私にとって最後の作品になっても悔いは残らない」という気持ちで、一体一体、大切に丁寧に精一杯に仕上げている。そして、その時間、私はとても幸せである。


リボーンドールライフ、平日の休日
制作中のリボーンドールの色付けが終わったので、植毛前に久しぶりに休みをとることにした。平日の休日である。 朝6時に起床、家から徒歩1分のビーチをリョウマと散歩した。イルカの親子をたまに見かける浅瀬で美しい海である。リョウマとふたりで海を眺めていると、通りすがりの人達が「Good Morning」と声をかけてくれた。 午前10時、タンボリン山で日本食レストラン「Leaf」を営む友人が、高級抹茶を使ったロールケーキ持って会いに来てくれた。自家製の新作である。抹茶色が美しいスポンジケーキはほんのり甘くて、口当たりはフワフワ。小豆の入った生クリームと一緒に食べると、フワフワのスポンジケーキがお口の中でしっとりとする。とても美味してくて、あと10個は食べたいと思った。抹茶の香ばしさがくせになり、ごめんね、「旦那様にも」と持って来てくれた分も私が食べちゃった。 午後2時、お客様が星座の本を持って我家にお茶に来られた。こちらのお客様、リボーンドールのタイプはすでにお決めになったのだが、最近星座にこだわりはじめ、これから制作するリボーンドールの星座をどれにしよう